
しなるシュートの基礎を作って、シュート力をアップさせよう!
すごい選手のシュートには「しなり」がある!

すごいロングシュートを撃つ選手の腕の振りを見ると、
もれなく「しなり」があります。
「しなり」があるシュートは見た目のかっこよさ、ダイナミックさがあり、憧れますよね!
かっこいいだけでなく、理にかなっています。
実際にシュートスピードもあがるんですよ!
「しなり」が生まれるとシュートスピードが上がる
シュートスピードが上がる理由があります。
2つの理由
1 筋肉の伸長反射
2 運動連鎖
1 筋肉の伸長反射
伸張反射(しんちょうはんしゃ、Stretch Reflex)とは、脊髄反射の一つで、骨格筋が受動的に引き伸ばされると、その筋が収縮する現象。 この収縮は、筋肉の伸展によって生ずる張力を、その筋肉の中にある筋紡錘が感受しておこるものである。
特定非営利活動法人 日本ストレッチング協会
簡単に説明すると、
筋肉は急激に引っ張られると急激に縮むということです。
まぁ、筋肉はゴムみたいな性質があるということですね。
2 運動連鎖
身体中心部や下肢によって、力や速度などが順次加算されて、末端に伝わり、エネルギーや速度が大きくなること
徒手療法の臨床論
例えば物を投げる時を考えると、
地面からの力が
体を伝わってゆき、最終的に投げる物体に伝わることで物体が飛んでゆきます。
地面→脚→体幹→肩→腕→手首→指先
という風に。
順番に力が伝わります。

そして、この運動連鎖が起こると
力が伝わるごとにスピードが増していきます。
運動連鎖!使わない手はないですね。
この運動連鎖がスムーズに行われると、その力やスピードをどんどん増大させることができるということです。
反対に、どこかしらの関節に硬さやエラーなどがあるがために、
運動連鎖がスムーズに行えないと力のロスが生まれるということになります。
これはムチをイメージするとわかり易いですね!
ムチを振った時、手元のスピードはそこまで早くないのに、
その力が先端まで伝わるとものすごいスピードになります。
是非とも、シュートに取り入れたいですね。
しなりを生む身体の部位は?
それは
・肩関節の外旋
・肩甲骨の後傾
・胸椎の伸展
になります!
この3つの動きか複合することで、シュートでのしなりが生まれます。
それぞれの動きを簡単に解説します!
肩関節の外旋
肩関節が外側に回旋する動きです。
いかにも「しなり」に関わってそう、、、

肩甲骨の後傾
ご存知の通り肩甲骨は背中についている2枚の骨ですね。
その肩甲骨が後ろ側に倒れる動きです。

胸椎の伸展
胸椎とは、背骨の一部です。
全部で12個あります。

この部分の伸展する動きです。
反るっているいうと分かり易いですかね。

この動きがあると胸が張るような姿勢になります。
シュートの際にこの3つの動きが同時に起きることで、
しなりが生み出される訳です!
ということで、
シュートにしなりを出したいのであれば、
なんとしてもこの動きを獲得していかなければなりません!
これはハンドボーラーの責務!!
今回、紹介するエクササイズは
これら3つの部位にそれぞれ行っていきます。
では行ってみましょう!
しなりを生み出すエクササイズ
肩関節の外旋エクササイズ
ストレッチ
・1kgくらいの軽めの重り(ダンベル)
を用意してください。持ちやすいものが良いです。
無い場合はハンドボールで代用しても可です。
まず、ベッドに仰向けになったら、肘から先をベッドから出します。
この時、肘の位置は肩と同じにします。
肘関節90°で!

そこから、
ダンベルの重みを感じながら揺らします。
手の平は若干自分の向きにするとやりやすいです。


これを1分間繰り返します。
リラックスしてやりましょう!
※ダンベルの重さをあげると、より効果は出やすいですが
上げすぎは怪我に繋がるので、注意してください⚠️
エクササイズ
次は座った姿勢になりましょう。

この体勢から肩甲骨を前後に振って、肩関節の外旋運動をしていきます。


💡肩甲骨を動かすことにより、その力が腕を伝わるのを感じながら行うようにしましょう!
肩甲骨→肩→肘→手
という感じに^ ^
末端は遅れてくるイメージですね!
これを30秒間行いましょう!
※くれぐれも肩に痛みが出ないように
肩甲骨の後傾エクササイズ
ストレッチ
・フォームローラー
をご用意ください。
なければ、ハンドボールでも代用可能です。
まずは、利き腕をフォームローラーに乗せます。

そこから、頭をベッド(床)に向かって落とし込んでいきます。

脇の下あたりのストレッチ感を感じましょう!
慣れてきたら、脇とベッドの間に頭を潜り込ませていきます。
もっとストレッチ感がでるはずです。

これを1分間行います。
エクササイズ
フォームローラー(ハンドボール)を胸の位置に当てて、
うつ伏せになります。
利き腕を伸ばしましょう。
親指は天井に向けます。

ここから、腕を上下に動かします。


これを30秒間おこないます。
胸椎の伸展エクササイズ
ストレッチ
背中にストレッチポール(もしくはハンドボール)を当てて、
仰向けになります。

そこからバンザイをしていきます。
この時、膝は曲げておきましょう。

このまま、深呼吸を1分間。

深呼吸の度に、肋骨が広がり胸椎が伸ばされるのを感じましょう!
エクササイズ
次に、そのままの体勢で
両手を頭の後ろで組みましょう。

そこから、後ろにグーっと倒れていきます。
ベッド(床)に頭が付くくらいいきたいですね!

次に、ヘソを覗き込みます。

この繰り返しです。
ゆっくりと大きく、
30秒間おこないます。
以上になります!^ ^
いかがでしたでしょうか?
今回のエクササイズを行うことで、
しなりのあるシュートを撃つための基礎をつくることができます!
こういったエクササイズは毎日行うことで、より大きな効果を得ることができます。
日々のアップに取り入れると良いかと思います^ ^
動画でも紹介しておりますので、参考にしてください!